デイトナ Cal.4130 オーバーホール 2

前回に引き続き、デイトナ・キャリバー“Cal.4130”のオーバーホールの様子をご紹介します。

今回は、サビが発生していたCal.4130の分解編です。

各部をチェックしながら、サビの進行具合を確認していきます。

ダイヤルを外すと、真っ赤に錆びたネジが確認できました。
オシドリバネのネジです。

クロノグラフブリッジと、ハンマーを取り外しました。

丸穴車です。こちらにも大量のサビが発生しており、交換が必要です。
サビの進行がとても進んでいるようです。

規制レバーを操作するオシドリのピンが破損したことで、テンプを押さえたまま解除できなくなっています。
こちらが今回止まりの原因となった箇所でした。
Cal.4130では、不具合の原因となる症状の一つです。

こちらは交換が必要になった部品の一部です。

錆びの原因となる水は、ムーブメントの大敵です。
不注意やアクシデント、メンテナンスの不足など原因は多々あると思いますが、改めて防水性がどれだけ大切かを考えさせられるメンテナンス実績となりました。