ブレスレット修理

ブレスレットの修理をご紹介します。

スポーツモデルに採用されているオイスターロッククラスプのセーフティキャッチの外れについてご紹介します。
セーフティキャッチは、クラスプが誤って開いてしまうことを防止する役目を担っています。

外れてしまったセーフティキャッチとバネ棒の写真です。
外れたパーツを紛失してしまった場合は、修理代が高額になってしまいますのでご注意ください。

セーフティキャッチ内側の写真です。
何かが擦れた深いキズが残っています。

ブレスレットの駒ネジの写真です。
セーフティキャッチの内側のキズの位置には、この駒ネジがきます。

駒ネジが緩み、飛び出した状態の写真です。

セーフティキャッチが外れた原因は、駒ネジが飛び出した状態でセーフティキャッチを開いたため、ネジに乗り上げてキャッチ部分が広がり、固定しているバネ棒が外れてしまった可能性が高いです。

駒ネジの写真です。
締める際には、ネジ山に緩み防止剤を塗布します。多量に塗布すると、固着などによって駒の動きに支障をきたしますので注意が必要です。

今回のセーフティキャッチの外れは、駒ネジの緩みが主な原因です。
クラスプに近い箇所のネジの緩みでしたので、セーフティキャッチが外れてしまいましたが、他の箇所の場合は、ブレスレットが外れて時計が落下していた可能性もあります。 緩み防止剤を塗布していても、使用環境などによってはネジが緩んできてしまいます。ご着用前にブレスレットのネジに緩みがないかご確認いただくことで、時計の落下などによる大きな破損を防ぐことができます。