ムーブメント Cal.3135 オーバーホール

ムーブメントCal.3135のオーバーホールをご紹介します。

リューズによるゼンマイの巻き上げ時に、空回りが発生するCal.3135をご紹介します。

丸穴車周辺の写真です。
裏ブタを開けると、大量のサビを確認できました。

ガンギ車周辺の写真です。
ムーブメント全体にサビが広がっており、精度を低下させていました。

特にサビが発生していたパーツです。
新品パーツへ交換する必要があります。

空回りの原因は、キチ車の欠けでした。
周辺には多くのサビが見受けられました。

別角度からのキチ車の写真です。
こちらにもサビが確認できます。

写真の右がキチ車です。
ほとんど歯が残っていない状態でした。

今回のキチ車の破損は、丸穴車周辺にサビが発生したことから、巻き上げ時の抵抗が増加したことでキチ車に想定外の負荷がかかり、歯が欠けてしまったと考えられます。その結果、リューズの空回りという症状が出ました。
ご紹介したロレックスは、約8年間もメンテナンスを受けていない状態でした。今回のような不具合を起こさないためにも、メンテナンスの頻度を上げていただくことが大切です。それが費用を抑えることにもつながります。