ベゼル内側の汚れ

今回は、ベゼルの内側に溜まった汚れについてご紹介します。

時計を使用していれば、皮脂や埃などの汚れが付着するものですが、ブレスやケースサイドと違い、ベゼルの内側は簡単に清掃することができません。
実際に、サブマリーナー（Ref.116610とRef.116613）の例をあげてご紹介します。

サブマリーナー(Ref.116610)のベゼル写真です。
汚れが溜まっている様子がわかります。

サブマリーナー(Ref.116610)のベゼルを取り外したケース写真です。
同モデルでは、ほぼ全ての時計がこのように汚れが溜まった状態になっています。

サブマリーナー(Ref.116613)のベゼル写真です。
全体的に白い粉のようなものが付着しているのがわかります。

サブマリーナー(Ref.116613)のベゼルを取り外したケース写真です。
白く固着した結晶が、逆回転防止クリックの動きを妨げてしまい、異常な回転をするようになっていました。

回転ベゼルの内側には、動きをスムーズにするためや、部品の摩耗を防ぐために特殊なグリスが塗られています。隙間から入ったホコリがグリスに付着することで、汚れとなって溜まってしまいますので、回転ベゼル内の汚れは仕方のないものといえます。
また、使用状況によって海水や水道水に含まれるカルキが内側に溜まってしまうこともあります。ベゼルの回転不良や違和感などがあった際は、このような状態になっているかもしれませんので、お近くのクォーク店舗までお気軽にご相談ください。