デイトジャスト Ref.16013 オーバーホール

今回は、デイトジャストRef.16013のオーバーホールについてご紹介します。

メンテナンス履歴が不明な様子のヴィンテージロレックスを分解すると、高い割合でケースにサビが見られます。今回ご紹介するデイトジャストにもサビが発生しておりました。

デイトジャストのベゼルを外すと、このようなサビが発生していることが多いです。

チューブは汚れや腐食、開閉による摩耗で交換に至ることが多い消耗部品です。

バックケース側の状態も腐食により形状が変化していることも多く、酷いものになると防水性を保てなくなっていることもあります。

3番車のホゾからサビが出ていました。

サビを落とすと、摩耗により段が出来ていることが確認できました。このようになってしまうと交換が必要になります。

まずは、しっかりとサビを落とします。

チューブは劣化のため、交換しました。

各部をチェックしながら、分解→洗浄→組立→注油を行いました。

タイミングの調整を行い、バックケースを締めて、ブレスを取りつければ修理完了です。

今回ご紹介したモデルは製造から約40年が経過したモデルになります。このようなモデルは実際に使用されている方以外にも、コレクションとして使用頻度の低い状態の方も多くいらっしゃると思います。しかし、使用頻度に拘わらず、定期的なメンテナンスは怠らないようにご注意ください。