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ガンギ車
今回は、ガンギ車の不良についてご紹介します。
・リファレンス:-
・年式:-
・症状:ガンギ車の不良
ゼンマイから伝わる力を一定に逃がしていく脱進機を構成するパーツがガンギ車となります。
ガンギ車は4番車とアンクルの間に位置し、写真ではテンプの奥に隠れています。
今回問題のガンギ車です。正常なガンギ車と比べると、角(ロッキングコーナー)が丸くなっていることがわかります。
正常なガンギ車とアンクルは、テンプの振り石からの力を使い一定のリズムで停止と蹴り出しを繰り返しています。
今回不良が確認できたガンギ車は、形状が変わったことでゼンマイの力を大幅にロスしてしまい、精度やパワーリザーブに大きく影響していました。原因は15年間メンテナンスをせずに使い続けたことによって、オイル切れによりパーツが摩耗してしまったというものです。時計が動かなくなってからメンテナンスを実施される方もいらっしゃいますが、定期的なメンテナンスを行っていただくことが時計にとっても一番です。メンテナンスについてはお近くのクォーク店舗までご相談ください。
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