オーバーホールの必要性

GMTマスターII Ref.116710LN
オーバーホール


GMTマスターII のオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.116710LN
・年式:V品番(2009年製)
・症状:時計内部から異音がする
時計内部から異音が発生する原因は、ローター真が摩耗することでローターが各パーツと接触し、削ってしまっていることが考えられます。


ローターとの接触で各パーツが削れて金属粉が発生しています。

摩耗したローター真です。交換対応になります。

各ホゾ穴にも金属粉が付着しています。

大量の金属粉がアンクルやガンギ車にも付着しています。

テンプ石を支えるショックバネが変形しており、耐衝撃性の低下が考えられます。

わずかな衝撃でテンプ石が外れる恐れがありますのでショックバネを交換しました。

オイル切れによるローター真の摩耗は、長年メンテナンスを受けていない3100番系ムーブメントによく見受けられる症状です。ローター真の摩耗によりローターがガタつき、機械や裏ブタと接触して大量の金属粉を発生させます。

今回の症状は、定期的なオーバーホールを行うことで防ぐことができますので、しばらくメンテナンスを受けていない方はオーバーホールをおすすめします。


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