サブマリーナー・デイト Ref.16610
ブレスレット修理
サブマリーナー・デイトのブレスレット修理をご紹介します。
・リファレンス:Ref.16610
・年式:-
・症状:ブレスレットの伸び
ご使用頻度にもよりますが、ブレスレットには伸びが生じます。
12時側のブレスレット(写真下)に注目してください。
中間あたりのコマとコマの隙間が他の部分に比べて拡がっているのが分かると思います。
コマが摩耗したことによってコマ同士の隙間が拡がってしまい、横方向へのガタつきが大きくなっています。
該当部分のパーツを外して内側から見た写真になります。歪な形状になっていることが分かります。
さらにアップにした写真です。摩耗によって形状が大きく変わってしまっています。
コマ同士をつなぐコマネジも摩耗によって変形してしまっています。最も細い部分は、元の太さの1/3ほどになっています。強度的にもかなり低下していると思われます。
クラスプのピン(バネ棒)が摩耗したり変形したりすることは多いのですが、コマネジが摩耗して極端に細くなってしまうことは稀です。コマネジが擦り切れて時計が落下したという事例は聞いたことはありませんが、今回の症状を見る限り、その可能性は十分にあると予想されます。
ロレックスに限ったことではありませんが、ブレスレットの長さが合っておらず、腕元で時計が遊んでいる方を見かけることがあります。ブレスレットの装着感にはお好みがあると思いますが、適正な長さでご使用されることをおすすめします。
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