クリスタル破損
クリスタル破損をご紹介します。
・リファレンス:Ref.116400GV、Ref.179174NR
・年式:-
・症状:クリスタル破損
現在、風防に使用されているサファイアクリスタルは、非常に硬く、傷がつきにくいのが特徴です。
しかし、気を付けて着用していても傷はついてしまいます。今回は、運悪くサファイアクリスタルが割れてしまった事例をご紹介します。
ミルガウス/Ref.116400GV
特徴的なグリーンサファイアクリスタルが割れてしまっています。
10時位置辺りには大きな穴が開くほど、強い衝撃が加わったものと考えられます。
レディース・デイトジャスト/Ref.179174NR
サファイアクリスタルが割れ、破片がダイヤル上に散らばっています。
その破片によって、美しいシェルダイヤルに無数の傷がついてしまっています。
サファイアクリスタルが破損した場合、針やダイヤルにも傷がついてしまいます。
交換が必要になりますが、オーバーホール費用に加えて、サファイアクリスタル代が加算されますので、かなり高額になってしまいます。
もし、針やダイヤルをそのまま使用するのであれば、傷は最小限に抑える必要があります。そのためには、時計を動かさないのはもちろん、ヒビを拡大させないためにテープを貼るのも有効な手段です。
更にリューズを引いて、針を止めることも重要です。針が動いていると、破片を引きずってダイヤルに円を描くように傷がついてしまいます。
また、防水性も失われていますので、万が一、サファイアクリスタルを破損してしまった場合は、早めにメンテナンスに出すことをおすすめします。
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