オーバーホールの必要性

エクスプローラーI Ref.114270
オーバーホール


エクスプローラーI Ref.114270のオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.114270
・年式:Z品番(2007年製)
・症状:止まり
今回は、メンテナンス不足のため、止まってしまったエクスプローラーI Ref.114270をご紹介します。


ケースサイドに打刻されているシリアルナンバーの写真です。
アルファベットの“Z”から始まるシリアルナンバーのため、2007年製と考えられます。
新品で購入してから10年以上経過していることになり、時計を持つと、ローター真の摩耗と考えられる異音と振動が確認できました。

裏ブタを開けた写真です。
予想通り、ローター真のオイル切れ、摩耗、各受けとの接触による金属粉の発生が見受けられます。

自動巻き機構を外した写真です。
ムーブメント全体に金属粉が飛び散っています。

潤滑オイルが切れて、摩擦が進行していることが分かります。

ローター真の写真です。
大量の金属粉が発生するほど摩耗しているため、ローター真は新品に交換となります。

分カナの写真です。
分カナに受け石の破片が付着しています。

分カナの受け石の写真です。
割れていることが確認できます。摩耗している4番車とともに新品への交換が必要です。

今回のエクスプローラーI は、外装にも多くのキズや汚れが見受けられましたので、使用頻度もかなり高かったと思われます。
それを踏まえると、10年以上もメンテナンスなしで不具合が起きないはずはありません。
今回は、時計が止まったことでメンテナンスに出されたようですが、適正時期にメンテナンスを行っていれば交換部品も少なく済み、ムーブメントにもキズがつかなかったと思われます。



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