オーバーホール
10年以上メンテナンスを受けていなかったロレックスのオーバーホールをご紹介します。
・リファレンス:-
・年式:-
・症状:-
機械式の時計は、一般的に4~5年に1度のペースでオーバーホールを行うことが推奨されています。
しかし実情は、推奨期間内でオーバーホールを受けている方は少なく、7~10年が経過してからオーバーホールに出される方が多くいらっしゃいます。中には、購入後15年以上もメンテナンスに出されていない方もいらっしゃいます。
そこで今回は、10年以上もメンテナンスを受けていなかった各パーツをご紹介します。
リバーシングホイールの真の写真です。
潤滑オイルが切れた後も使い続けた結果、真が磨滅してしまっています。
別のリバーシングホイールの真の写真です。
こちらもオイル切れによって、真が磨滅し、多量の鉄粉が発生しています。
リバーシングホイールのパーツの写真です。
全体的に錆が発生しています。
アンクルの写真です。
テンプに動力を少しずつ補給し、テンプのリズムをガンギ車に伝えるパーツ。
アンクルのアップ写真です。
テンプの振り石と接触する部分が、かなり削れています。
Cal.1570の丸穴車の写真です。
オイル切れによって、大量の錆が発生しています。
ローター受け部分の写真です。
丸穴車の錆がローターの受け部分にも広がっています。
Cal.3130の写真です。
ローター真の磨滅によって、ローターがガタついていました。
その振動によってカシメが緩み、ローターと地板が激しく接触を繰り返していました。
ジュビリーブレスレットの写真です。
各リンクの隙間に汚れや埃が溜まっています。
ブレスレットを外したケース側面の写真です。
短期間の使用でも汚れはすぐに溜まってしまいます。
今回ご紹介したパーツは、著しく症状が進んだもので、精度不良や異音、リューズ操作時の異物感などの不具合が顕著に出ていました。
また、汚れについては、臭いの原因にもなり、衛生的にもビジュアル的にも好ましくありません。
定期的なメンテナンスを行うことで、ロレックスを精確で清潔な状態に保つことができます。
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