オーバーホールの必要性

デイトジャスト Ref.1601
オーバーホール


デイトジャストのオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.1601
・年式:-
・症状:巻真折れ
リューズの巻真が折れてしまったヴィンテージ・デイトジャストをご紹介します。
メンテナンスの履歴を確認できませんでしたので、最後にメンテナンスを受けてからどのくらい時間が経過しているかは不明です。
ホゾのオイル切れなどの症状から推測すると、相当な時間が経過していると考えられます。


巻真が折れてしまうとリューズが外れてしまいます。
紛失には十分ご注意ください。

巻真の拡大写真です。
錆による腐食などは見られません。
また、大きなキズなども見受けられませんでしたので、衝撃が原因ではないようです。

チューブの写真です。
付け根部分には、汚れや緑青が溜まっています。

交換したチューブの写真です。
チューブやリューズは消耗品になりますので、防水性を考慮すると定期的な交換が必要になります。
また、リューズを締め込んだ際のクラウンの向きは、交換するたびに変わります。

巻真が折れる主な原因は、外部からの衝撃や巻真自体の錆による腐食ですが、今回は別の原因がありました。
ムーブメントを分解すると、2番車と筒カナの錆によって抵抗が増え、リューズ操作の際に巻真に大きな捻じれの力が加わったことが巻真折れの原因だと判明しました。
定期的なメンテナンスを行わないと、予想外の不具合が発生する場合がありますので、ご注意ください。



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