外装の破損 【ケース編】

時計の外装（ケース側）に発生した破損事例をご紹介します。

事例1：クリスタル破損外装破損
サファイアクリスタル自体だけではなく、文字盤や針にまで被害が及ぶことがあります。
破片がムーブメントに入り込むこともありますので、オーバーホールが必要になります。

事例2：ルミナスポイントの破損
クリスタル同様、出っ張っていますので、不意にぶつけてしまうことが多いパーツと言えます。
小さなパーツになりますので、破損の確認が難しいため、ひび割れに気付かないことも多いです。

事例3：ベゼルインサートの破損
アルミ製ベゼルインサートのルミナスポイント（12時位置の▼の夜光ポイント）付近は、割れやすい部分です。

上写真のルミナスポイント部分の拡大写真です。
ベゼルインサートが欠けているのが分かります。また、汚れによってベゼル本体の動きにも支障がでていました。

事例4：逆回転防止ベゼルのパーツ破損
ベゼルが逆回転するのを防止するためのパーツが摩耗してしまい、両方向に回転するようになっていました。

上写真の逆回転を防止するパーツの拡大写真です。
先端が削れているため、ストッパーとしての役目を果たせなくなっていました。

事例5：リューズの破損
リューズ表面の摩耗が進行して、メッキが剥がれている状態です。

事例6：リューズの破損
外部からの強い衝撃がリューズに加わったため、通常では外れない部分から取れていました。

上写真の別カットです。
リューズと巻真が2つに分離してしまっています。

外装の破損の原因のほとんどは、衝撃によるものですので着用時にはご注意ください。
また、破損に気付いた際は、二次的な不具合を防ぐためにも早めのメンテナンスをおすすめします。