オーバーホールの必要性

サビ


ムーブメント内のパーツに発生した様々なサビについてご紹介します。

・リファレンス:-
・年式:-
・症状:サビの発生
長い期間、メンテナンス(オーバーホール)が行われていないムーブメントには、とても高い確率で内装部品にサビや摩耗が確認されます。
サビ(腐食)は、部品に塗られたオイル(潤滑油)が劣化することにより、摩擦が増えて摩耗が進み、オイル(潤滑油)の被膜がなくなることで発生してしまいます。


こちらは3100番台のムーブメントのローター真の写真です。
オーバーホールを長い期間行っていなかったため、ローター真にサビと摩耗が生じています。ローター真がこのような状態になると、異音や振動の原因になることがあります。

こちらはCal.3186の4番車の写真です。
4番車にもとても高い確率でサビや摩耗が発生します。

こちらは全体的にサビが発生したムーブメントの写真です。
メンテナンス(オーバーホール)を行っていない期間が長い場合、このようにムーブメント全体がサビてしまうこともあります。
とても酷い場合には、ケースバック(裏蓋)が開けられないこともあります。


こちらはサビが発生した様々な部品の写真です。

中央の歯車全体にサビが確認できます。

部品との接触部分にサビが発生していました。

こちらの部品も中央にサビが確認できます。

サビが発生した部品を見ることは珍しいことではありません。
持ち込まれたロレックスのほとんどのムーブメントにサビが確認できます。
サビが発生している部分を研磨することにより、サビを取り除ける場合もありますが、完全に取り除けない場合は、部品交換になります。
定期的なメンテナンス(オーバーホール)により、サビの発生や部品の摩耗を最小限に抑えることができますので、最近メンテナンスをされていない方は、早めに受けていただくことをおすすめします。



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