オーバーホールの必要性

シードゥエラー オーバーホール


今回は、オーバーホール時のヘリウムガスエスケープバルブ交換と、使用する専用工具をご紹介いたします。

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・症状:オーバーホール
プロスペック・ダイバーズモデルとして高い防水性能を誇るシードゥエラーですが、メンテナンス(オーバーホール)を怠ればその防水性能は失われてしまいます。
最も多いのが、ヘリウムガスエスケープバルブ(ヘリウム排出バルブ)周辺からの浸水です。
ヘリウムガスエスケープバルブとは、その名称の通り、時計に入ったヘリウムガスを時計の外へ逃がすパーツです。
飽和潜水の減圧時には、時計内部に溜まったヘリウムガスよってケース内の圧力が高まります。その過剰な圧力による時計の破損を防ぐ働きをヘリウムガスエスケープバルブが担っています。


ヘリウムガスエスケープバルブは、ケース9時側の側面に装備されています。

ケース内側からヘリウムガスエスケープバルブを撮影した写真です。

専用工具を使用してヘリウムガスエスケープバルブを外します。

外したヘリウムガスエスケープバルブの写真です。
パッキンと一緒に新しいパーツへ交換になります。
パッキンとは、接続部の間に挟むことで防水性能を確実にするためのパーツです。
パッキンは消耗品のため、防水性を保つためには定期的な交換が必要不可欠となります。劣化した状態では完全な防水性能を発揮することはできません。

今回使用したのは特殊な専用工具ですが、このグリップに見覚えがある方も多いのではないでしょうか。

グリップ部分のメーカーロゴです。

こちらは一般的なプラスドライバーの写真です。

PBとは、スイスの高品質な工具メーカーです。
スイスメーカーらしい色合い豊かなデザインと高い精度の工具は、DIYから製造業、自動車整備など世界中で使用されています。



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