オーバーホールの必要性

デイトジャストRef.16018
オーバーホール その3


前回に引き続き、デイトジャストのオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.16018
・年式:-
・症状:-
今回は、分解したムーブメントの組み立てから完成までの工程をご紹介します。


パーツに潤滑オイルを塗布している写真です。
洗浄が終わり、パーツに注油を行いながら組み立てを行います。

精度を保つアンクルのツメ石に注油し、テンプを載せます。
オーバーホールのために分解したパーツを組み立て、テンプが正常に動き出すと、何とも言えない達成感が得られます。

ムーブメントにダイヤルと指針を取り付けている写真です。
このモデルは、インデックスに高さがあるため、接触しないよう長針の取付け位置に細心の注意が必要です。

ポリッシュを終えたケースに、組み上げたムーブメントを納めます。

ムーブメントと同様に、自動巻き機構を組み上げ、先ほどのムーブメントに取り付けます。

こちらは、バックルの中板に亀裂が入っていた箇所の写真です。

とても大きな亀裂が入っていましたが、溶接補修を行うことができましたので、表面を軽くポリッシュし、補修完了です。

オーバーホールを終え、組み上がったデイトジャストの写真です。
タイミング調整、パワーリザーブの確認を経て、オーバーホール完了となります。

今回のデイトジャストのオーバーホールは、外装コンディションに比べ、内部のムーブメントは非常に状態が良く、交換に至ったパーツはゼンマイのみでした。
しかし、ブレスレットのダメージ、摩耗がこれ以上進むようですと、補修では対応できず、新品ブレスレットへ交換になります。
また、写真はありませんが、サファイアクリスタルの欠けが大きかったため、こちらも交換が必要な状態でした。




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