オーバーホールの必要性

デイトジャスト Ref.116264
オーバーホール


デイトジャスト“ターノグラフ”のオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.116264
・年式:V品番(2009年製)
・症状:異音、動作不良
新品で購入したのち、今年(2020年)までノーメンテナンス状態だったデイトジャスト“ターノグラフ”のオーバーホールをご紹介いたします。
新品で購入されてから約10年経過していることになります。
具体的な症状は、時計内部からの異音と、リューズ操作による手巻きが出来なくなったとのことです。


異音の原因は、ローター真のオイル切れや劣化による磨滅が考えられますので、巻上げユニット一式を取り外して、多方向から確認します。

ローター真を拡大した写真です。
穴から大量のサビが出ており、周りに飛散しているのが確認できます。

ローターを取り外した写真です。
ローター真は擦れて摩耗しており、周りにはサビがびっしりと付着していました。

リバーシングホイールの写真です。
大量に発生したサビの影響と考えられますが、リバーシングホイール内側のツメの動きが著しく悪化していました。

ローターの摩耗や劣化、リバーシングホイールの問題等、動きが悪くなっている状態で、リューズによる手巻き操作をしたことにより、中間切替車の歯が欠けていました。欠けてしまった歯の破片が周辺に散らばっています。

中間切替車の歯が欠けたことで、リューズによる手巻き操作の際に力が加わらず、空回りしてしまい、動作不良となったと考えられます。

気づかない間に部品の摩耗や劣化は進んでしまいます。定期的にメンテナンスをすることで、精度や防水性能をしっかりと保つことができますので、4~5年を目安にメンテナンスを受けることをオススメいたします。




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