オーバーホールの必要性

エクスプローラーI Ref.114270
インデックス外れ


エクスプローラーI のインデックス外れの修理についてご紹介します。

・リファレンス:Ref.114270
・年式:-
・症状:インデックス外れ
今回は、インデックスが外れてしまった2本のエクスプローラーIをご紹介いたします。


こちらのエクスプローラーI は、11時位置のインデックスが外れています。

そして、こちらのエクスプローラーI は4時位置のインデックスが外れています。
※外れたインデックスは、ダイヤルに傷がつかないよう先に取り除き、保管しております。

こちらのエクスプローラーI は、外れた後の処置が良かったと考えられ、ダイヤルやケース、クリスタルなどに大きなキズはなく、外れたインデックスをそのままカシメ直すことができました。

4時位置のインデックスが外れたエクスプローラーI のダイヤルの写真です。
ダイヤルに大きな傷がついていました。
外れたインデックスを針がダイヤルに押し当ててしまったと考えられるキズが、ダイヤルの中央についています。

こちらも、4時位置のインデックスが外れたエクスプローラーI の写真です。
長針にもインデックスとの接触によるものと考えられるキズがついておりました。

4時位置のインデックスが外れたダイヤルを横から撮影した写真です
長針が根元から上に大きく曲がっていることがはっきりと確認できます。
外れたインデックスを巻き込んだ際の接触により、曲がってしまったものと考えられます。

写真6の針の付け根をさらに拡大した写真になります。
インデックスを巻き込んだことにより、大きく曲がった長針が秒針を押し上げてしまい、秒針が外れる寸前になっていました。

ダイヤル裏側のインデックスの付け根の拡大写真です。
カシメ直す作業は、ダイヤルの裏側から行います。

カシメ直す作業が完了した写真です。
他のインデックスの緩みも確認して、インデックスの取付けは完了です。

同じインデックス外れの症状でも、2本には大きな状態の差が生じてしまいました。
これらは決して運の良し悪しではなく、異変が起きたあとの対応の差になります。
一方は、直ぐにリューズを引き、針の動きを止めたのに対し、もう一方は針を回してしまったことにより、キズを大きくしてしまったことです。
今回のような症状に限らず、異変が生じた際、正しい対応がわからない場合は、お近くのクォークへお問い合わせください。避けられるキズがあるかもしれません。



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