リューズの交換
今回は、リューズの交換についてご紹介します。
・リファレンス:-
・年式:-
・症状:リューズ交換
摩耗や破損により、交換が必要となったリューズをご紹介します。
ご存じの方は少ないかもしれませんが、実はリューズも消耗品です。
ロレックスが特許を取得したスクリュー式のトゥインロックやトリプロックリューズは、高い防水性能を保つためにとても重要な部品です。
そのため、破損などの不具合のほか、摩耗があれば交換の必要があります。
時刻合わせやゼンマイの巻き上げのために、リューズの開閉を繰り返すことで、ネジ山が擦り減ってしまい、リューズをねじ込むことができなくなっています。
チューブが破損してしまい、リューズに入り込んでいます。
リューズに強い衝撃を受けたか、チューブの腐食が原因と考えられます。
入り込んだ部分が除去できれば、リューズは再利用できる場合もあります。
リューズのパイプ部分にヒビ割れが確認できます。
ここが破損してしまうと、力がうまく伝わらずゼンマイの巻き上げや時刻合わせができなくなります。
また、ヒビの入った内側の六角形部分が摩耗してしまい、空回りを起こす場合もあります。
巻真を繋ぐ部品が奥に入り込んだまま、外に出ない状態です。
内部のバネが破損している症状です。
リューズがグラつき、引き出した際に押しても反発しないことが特徴です。
パイプを分解した写真です。
内部のバネがバラバラに破損していました。
リューズの交換が必要な場合は、オーバーホールの基本工賃とは別途請求となります。
また、ゴールドやプラチナ素材の場合は、修理代金が高額となりますのでご注意ください。
再利用できる場合でも、防水性能に大きく影響する部品となりますので、クォークスタッフからの注意事項などをしっかりと確認していただくようお願いいたします。
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