オーバーホールの必要性

ヨットマスター40 Ref.16628
オーバーホール


今回は、ヨットマスター40のオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref. 16628
・年式:U品番
・症状:異音と振動
今回のヨットマスター40に搭載されているムーブメント“Cal.3135”は、メンテナンスを適正期間で行っていないと、ローター真のオイル切れにより、異音などの不具合が発生することがあります。
今回のヨットマスター40についても、長期間メンテナンスを受けておらず、内部からは異音と振動が生じていました。



ムーブメント全体に鉄粉が広がっています。
ローター真の磨滅によるガタつきによって、ローターと受けの接触が原因と考えられます。

オイル切れによって摩耗したローター真です。交換が必須となります。

2番車にも摩耗が確認できますので、交換となります。

アンクルのツメ石にも摩耗が見受けられますので、交換となります。

取り外したバネ棒の写真です。
破損のため、交換となります。

金無垢の時計にはゴールド製のバネ棒が使用されています。

ムーブメントの状態に反して、針と文字盤のコンディションは非常に良好です。
20年以上経過していますが、トリチウム夜光は暗闇でぼんやりと発光しています。

使用する頻度や環境次第では、10年以上メンテナンスを行っていなくても精度を保っているロレックスも存在します。しかし、パッキンの劣化やオイル切れは気が付かないところで進行していきますので、4年から5年おき(ヴィンテージはもう少し早め)のメンテナンスをオススメします。



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