デイトナ Ref.116520 サビ

今回は、サビが発生したデイトナについてご紹介します。

今回ご紹介する2本のデイトナは、購入から約10年が経過した時計ですが、なんと1度もオーバーホールなどのメンテナンスを受けていない状態でした。
コンディションを確認すると、ケースやブレスレットに汚れ、サビが発生していました。

ラグやベゼル、バックケースなどに汚れが溜まっていました。

リューズ下側に位置する、リセット側のプッシャーです。
酷く汚れが溜まっています。

リューズ上側に位置するスタート側のプッシャーには、サビも発生していました。
幸いなことに、内部までは達していませんでした。

クリスタルパッキンの隙間にも汚れが確認できました。

こちらのデイトナにも、プッシャーにサビが確認できます。

プッシャーを解放時、スクリューロックのネジ部分にサビが噛んでいるのか、操作時にザラつきがありました。

機械内部にもサビが発生していました。

こちらのサビは、プッシャー部分の防水不良か、水が付いているときにプッシャーを操作してしまったことが原因と考えられます。

2本のデイトナに共通して言えることは、メンテナンスが不足していたことです。
本格的な修理を含むメンテナンスはもちろん、使用後のちょっとしたお手入れも、時計の状態を把握する上でとても大切なメンテナンスです。
柔らかい布で拭き上げるだけでも十分な効果がありますが、汚れが目立つようであれば、金属部分は柔らかいブラシと洗剤で洗い、よく乾燥させることで、サビの防止にもつながります。
日頃のお手入れについてご心配な方は、お近くのクォーク店舗までご相談ください。