オーバーホールの必要性

デイトナ Cal.4130 オーバーホール 3


今回も、デイトナのオーバーホールの様子をご紹介します。

・リファレンス:Ref.116523
・年式:-
・症状:止まり
前々回よりご紹介している、防水不良によって内部パーツにサビが発生したデイトナ。
今回は、原因となったプッシャー部分を詳しく見てみましょう。




プッシャー周りのパーツ全てにサビが確認できます。

チューブを専用工具で外しました。

内側から覗くと、奥にサビがびっしりと付いている様子が確認できます。
こちらのサビは、全て丁寧に取り除きます。

サビや汚れを取り除き、パッキンを交換し、無事に防水テストをクリアしました。
そして、外装の傷は研磨を行ったことで、新品のような輝きを取り戻しました。

今回の時計は、およそ10年間メンテナンスを受けていない状態でした。
オシドリの破損により時計が止まったことで、メンテナンスの実施に至っております。
しかし、もし動き続けていた場合、更なるサビの進行によって、交換部品も増えていたかもしれません。
今回の様なケースは多くありませんが、気が付かないうちにムーブメントにサビが生じてしまう可能性は十分にあります。具体的な不具合などの症状が出ていない場合でも、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。




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