デイトナ Ref.116506 Ref.116506A アイスブルー オーバーホール
今回は、デイトナ・プラチナモデルのメンテナンスをご紹介します。
・リファレンス:Ref.116506、Ref.116506A
・年式:-
・症状:オーバーホール
プラチナモデルのみに採用されたアイスブルーダイヤル。
発表当時、ラグジュアリーな印象の中にも清潔感があり、チェスナットブラウンカラーのセラクロムベゼルが新世代のデイトナを感じさせる1本だと印象深かったことを覚えています。
右側はRef.116506、左側は3ポイントのダイヤモンドと8 ポイントのバゲットカットダイヤモンドがセットされたRef.116506A。ダイヤモンドとインダイヤルの枠で印象が全く違います。
今回メンテナンスを行ったデイトナのプラチナモデルには、LiGA技術(電鋳による加工技術)によるクロノランナーと4番車が使用されたCal.4130が搭載されています。
これらの働きにより、歯車同士の僅かな隙間(バックラッシュ)を埋めています。
ムーブメントCal.4130に搭載されていた、従来のクロノランナーとテンションスプリングです。
バックラッシュが生じると、クロノグラフ針が細かく震えるように進んでしまいます。
そこで、テンションスプリングの働きにより僅かにクロノランナーを押し付けることで針の震えを抑えています。
テンションスプリングはとても薄く、調整時の破損や、摩耗による過負荷の問題も起こりやすかったため、新型クロノランナーの登場はとてもありがたい存在です。
しかし、非常に繊細な作りとなっているため、取り扱いには細心の注意が必要となります。
プラチナモデルのデイトナは、近年価格の上昇が続いています。販売や買取、メンテナンスについて気になる方はお近くのクォークまでお気軽にご相談ください。
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