サブマリーナー・デイト Ref.116613LB 回転ベゼル不良

今回は、サブマリーナー・デイトの回転ベゼル不良をご紹介します。

ダイバーズウォッチには、逆回転防止機能を備える回転ベゼルが搭載されています。
この逆回転防止機能に不具合が生じた個体のメンテナンスをご紹介します。

ベゼルに搭載された逆回転防止装置が機能せず、両方向に回ってしまいます。

このままではダイビング中、誤操作によって潜水時間を正確に測定できなくなる恐れがありますので、回転ベゼルを取り外して原因を調べます。

ベゼルを取り外した7時位置部品の先端が削れているのが確認できます。

7時位置の部品と回転ベゼルのギザギザがラチェット（歯止め）になり、逆回転を規制しています。7時位置部品の先端が削れていたため、本来回ってはいけない時計回りにも回転していたようです。

バネとボールの付いた部品がスムーズなベゼル回転を実現しています。

削れた部品を交換し、無事に逆回転防止機能を取り戻しました。

逆回転防止機能は日常生活ではあまり使用する機会の少ないものですが、小さなゴミやホコリなどの異物がベゼルの溝に詰まってしまい、不具合が起きるケースもあります。
ベゼル動作に拘わらず、時計に少しでも異変を感じられた場合はお早めに最寄りのクォーク店舗までご相談ください。