オーバーホールの必要性

エクスプローラーI Ref.14270 オーバーホール


今回は、エクスプローラーIのオーバーホールについてご紹介します。

・リファレンス:Ref.14270
・年式:-
・症状:オーバーホール
過去の修理歴が不明なため、内部の状態がとても心配なエクスプローラーIです。
早速、裏蓋を空けて内部確認から行います。



外見的には特に気になる点のないエクスプローラーIです。

裏蓋を開けた印象は、オイル切れの様子は伺えるものの、比較的綺麗なムーブメントでした。
しかし……

各パーツを分解してみると、2番と3番車のホゾに摩耗が確認出来ました。

摩耗した部品を新品と交換し、洗浄~組み立て~調整作業と進めます。

オーバーホール作業は機械部分だけでなく、防水性能の確保も大切な作業です。

リューズ内のパッキンが硬化していましたので、こちらも新品に交換しました。

今回ご紹介したエクスプローラーI Ref.14270の風防はサファイアクリスタルガラスの為、
ひとつ前の旧型Ref.1016のプラスチック風防に比べて防水性能が高いモデルです。また、夜光塗料にトリチウムが使用されているため、後継機のRef.114270よりもヴィンテージ感が味わえる、良いとこ取りのモデルと言えます。

相場の高騰が続いているロレックスにおいて、生産終了モデルは今後更に注目されていくことが予想されます。定期的なメンテナンスを行い、時計の資産価値を下げないように心掛けましょう。



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