オーバーホールの必要性

サブマリーナー Ref.16803 オーバーホール


前回に引き続き、サブマリーナー Ref.16803のメンテナンスをご紹介します。

・リファレンス:Ref.16803
・年式:-
・症状:オーバーホール
今回はムーブメントのオーバーホールを詳しく見ていきましょう。



外装パーツを分解して並べています。普段使いされており、汚れが溜まっています。

ダイヤル全体が綺麗にエイジングしています。代えのきかないダイヤルメンテナンスは特に気を張る作業です。

ロータ―真が摩耗によりガタついており、受けにぶつかっていました。

ぶつかった受けは表面が削れ、粉がムーブメント全体に散らばっていました。

リバーシングホイールにも不良が見つかりましたので、交換となります。

分解、洗浄、不良個所の交換と調整を施し、組み上げていきます。

Cal.3035は、カレンダーの切り替わりなどに問題が出る個体が多く、こちらも各部の調整を必要としました。

比較対象を用意してみました。

サブマリーナー Ref.16613(V品番)の美しく深いブルーと比べると、約40年という時間を視覚で感じることができます。

ケーシングし、最終チェックとなります。

長い時間をかけて変化したものには一つ一つに違った味わいがあり、その時計の歴史そのものを物語っています。また、数年後に再びメンテナンスすることが楽しみになる1本でした。クラウンマイスターズでは、ヴィンテージロレックスの持つ味わいを大切にし、変化を邪魔することなくメンテナンスを施すことを心掛けております。状態を保つという点で一番大切にしていただきたいことは、定期的なオーバーホールです。みなさまのお時計はしっかりメンテナンスをされてますでしょうか?ご相談等はお近くのクォーク店舗までお気軽にご連絡ください。



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