オーバーホールの必要性

シードゥエラー Ref.16600 オーバーホール


今回は、シードゥエラーのオーバーホールをご紹介します。

・リファレンス:Ref.16600
・年式:-
・症状:オーバーホール(排出バルブ交換)
ロレックスの中でも防水性に特化したモデルであるシードゥエラーシリーズ(ディープシー含む)に搭載されているヘリウム排出バルブ。今回のメンテナンスではこちらが交換に至りましたので、その様子を見てみましょう。



1220m防水を誇るシードゥエラー Ref.16600。
特徴は9時位置の排出バルブやクリスタルの取付方にあります。


排出バルブの様子から一目で防水不良だとわかります。

9時位置の排出バルブは、飽和潜水後に高圧になった内部のヘリウムガスを自動で逃がす役割をもっています。今回のメンテナンスでは、新品のパーツへ交換となりました。

排出バルブを分解し確認してみると、汚れが隙間に溜まっていました。

日常使用でエスケープバルブの恩恵を受ける場面はありませんが、隙間に汚れが溜まったり、パッキンが劣化したりと、メンテナンス面での対応項目が増えることになります。このように特別な性能を持ったモデルには相応のメンテナンスが必要となることをご承知ください。また、こういった作業は日ごろのメンテナンスとして個人での対応は難しいため、定期的なオーバーホールを心掛けましょう。



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