オーバーホールの費用

ロレックスは多くの微細なパーツによって成り立つ精密機械です。機械にはどうしても故障の可能性がついてまわります。その可能性を少しでも下げるために、あるいは起こってしまった故障を修復するためにかかるのが、「オーバーホール費用」という「時計の維持費用」です。

「いいものを持つ」ためには、「いい持ち方をする」ことが重要です。そのために必要なことを、必要なタイミングで行うことで、相対的な費用は抑えられるのです。
そこで、ロレックス専門修理会社クラウンマイスターズの職人さんに、オーバーホールの費用について説明してもらいます。




P R O F I L E

新人くん

ロレックス専門店
クォークに入社したばかりの新人スタッフ

お客様のどんな質問にも対応できるよう
ロレックスについて猛勉強中。

ロレックス専門修理会社
クラウンマイスターズのベテラン技術者

現行からヴィンテージまでロレックスのムーブメントを熟知したメンテナンスのプロ。

職人さん


新人くん

ロレックスのオーバーホールはいろんな作業をすると教わりましたが、料金の付け方はどうなっているのでしょうか?

オーバーホールの工程はまとめて「基本技術」として扱われます。
総合的な「オーバーホール費用」は、この「基本技術料」と「交換部品代」の合計金額となります。

職人さん


オーバーホールの費用 = 基本技術料 + 交換部品代
※「基本技術料」や「交換部品代」は、依頼先や時計の種類によって異なります。


ただし、時計修理専門業者によっては研磨代や洗浄代を基本技術料とは別枠にしているところもありますのでご注意ください。

職人さん

ちなみに、日本ロレックス サービスセンターでは研磨代、洗浄代込みで料金を設定しています。
参考までに、一部モデルの料金をご紹介します。

職人さん


日本ロレックス サービスセンター 基本技術料

モデル 基本技術料(税込)
デイトナ 8万8000円
エクスプローラーI 7万7000円
GMTマスター 7万7000円
サブマリーナー 7万7000円
サブマリーナー・デイト 7万7000円
シードゥエラー 7万7000円
ディープシー 7万7000円
ミルガウス 7万7000円
デイトジャスト 7万1500円
オイスターパーペチュアル 6万500円
デイデイト 8万8000円
スカイドゥエラー 11万円

※ 2023年1月現在の料金になります。



この技術料に、別途交換部品代が加算された金額がオーバーホール費用になります。
時計の状態によって金額は異なってきますが、一例として下記をご参照ください。

職人さん


オーバーホール費用実例

日本ロレックス サービスセンターに定期オーバーホールを依頼した場合の一例をご紹介いたします。


実例1:エクスプローラーI / Ref.114270
オーバーホール合計金額:66960円(税込)
【内訳】
オーバーホール料金 4万6440円
リューズ 交換 9720円
チューブ 交換 3780円
バネ棒 交換 1080円
バネ棒(バックル) 交換 540円
内部部品 交換 5400円

※ 2019年1月現在の料金になります。



実例2:デイトナ / Ref.16520
オーバーホール合計金額:102600円(税込)
【内訳】
オーバーホール料金 6万4800円
リューズ 交換 9720円
チューブ 交換 4860円
プッシャー(2個) 交換 2万1600円
バネ棒 交換 1080円
バネ棒(バックル) 交換 540円

※ 2019年1月現在の料金になります。



日本ロレックス サービスセンターでは、オーバーホールに出すとリューズなどの外装部品も新しくしてくれます。
ヴィンテージモデルの場合は、文字盤や針の交換が必要になることもありますので、ご注意ください。

職人さん





同じモデルでも、コンビや金無垢など、素材によっても値段が異なってきますので、実例はあくまで目安とお考えください。

職人さん
新人くん

なるほど!依頼先だけでなく、時計の種類や症状によってもかかる費用は様々なんですね!

クラウンマイスターズでは、お客様のロレックスの価値を最大限維持できるように、それぞれに合った最適なオーバーホールを行っています。

職人さん



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ロレックス・オーバーホール入門